蒼彦太 新曲は漢字一文字の「泥」


・蒼彦太デビュー8年目「末広がりな1年に」飛躍誓う 日刊スポーツ

新曲は「泥」。作詞は久仁京介氏。

久仁氏の書く詞は、必ずと言っていいほど、人生訓のような言葉が含まれています。
それを自分に言い聞かせるように歌うことで、力が湧いてくる。
生意気ながら、個人的に好きな作詞家さんのお一人なのです。

しかし、「泥」というタイトルでは、
どんな歌なのか想像しづらい、というのが正直なところです…。

ちなみに蒼彦太は、前作も「樹(き)」というタイトルでした。

樹/蒼彦太

発音も一音ですので、例えばラジオで曲紹介を聴いた時に
タイトルを覚えづらいうえ、インパクトもありません。
こちらはまだ、樹のように大きく伸びて成長しよう、という
意味なのかな?と想像できます。
でも「泥」は、どちらかというとネガティブな意味に捉えられる漢字です。
タイトルを見て「おっ、よさそうな歌だ」と興味を持つ人がどれだけいるでしょうか?

北島三郎のシングルには、「川」「山」「竹」「橋」…といった
いわゆる「漢字一文字シリーズ」がありますが
これは、歌手として既に人気と威厳を手にしていた
北島さんだからこそやれることだったのではないかと。

「泥」を実際に聴けば、曲調もとても力強く、いい曲です。
「今は泥の中にいても、蓮の花のように必ず咲いてみせる…」
と、男の強い決意を歌った内容。
そう説明されて、初めて納得できるのです。

タイトルなんて記号に過ぎず、例えば有線やラジオで実際に曲を聴いた時に
どれだけ耳に残るか、がいちばん重要なのだとは思います。
とはいえ、せめて「泥にまみれても」とか「泥をつかんで」とか
タイトルに言葉を補ったほうがよかったのではないか…と思うのは
浅はかなシロウトの考えなのでしょうか。

タイトルで自ら門を狭くしているような気がして、もったいないですが
力強くて男前な、カッコよさにあふれた歌です。
この歌の主人公のような、器の大きな男になりたいですね。

泥/蒼彦太 「泥」蒼彦太

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