第49回日本作詩大賞 大賞は田久保真見氏の「空蝉の家」に
このほど移転し、六本木に出来たばかりの
テレビ東京 六本木第1スタジオから生放送。司会は徳光和夫と松丸友紀アナ。
「真実の戦いがここにある」と、なんだか大仰なキャッチフレーズがついていました。
<審査員>
芥川賞作家:羽田圭介
女優:宮崎美子
教育学者:齋藤孝
女優・作家:中江有里
作曲家:岡千秋
審査委員長・音楽プロデューサー:酒井政利
<ノミネート作品一覧> ※歌唱順
「みれん心」(作詩:志賀大介 歌唱:氷川きよし)日本コロムビア
「霧の川」(作詩:仁井谷俊也 歌唱:丘みどり)キングレコード
「哀愁酒場」(作詩:藤原 良 歌唱:田川寿美)日本コロムビア
「つづれ織り」(作詩:久仁京介 歌唱:中村美律子)キングレコード
「越後水原」(作詩:伊藤 薫 歌唱:水森かおり)徳間ジャパンコミュニケーションズ
「夢には夢を 花には花を」(作詩:夢ユメ子 歌唱:佳山明生)徳間ジャパンコミュニケーションズ
「心かさねて」(作詩:石原信一 歌唱:市川由紀乃)キングレコード
「空蝉の家」(作詩:田久保真見 歌唱:堀内孝雄)アップフロントワークス
「ふれ逢い橋」(作詩:たかたかし 歌唱:長山洋子)JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
「蜃気楼の町から」(作詩:喜多條 忠 歌唱:山川 豊)ユニバーサルミュージック
「紅の傘」(作詩:池田充男 歌唱:大月みやこ)キングレコード
11作品がそれぞれの歌手によって歌われた後、審査に入りました。
その間、番組では11月17日に亡くなった作詩家・下地亜記子氏について紹介。
当初、ノミネート作品は、下地氏の
北山たけし「流れ雲」、増位山太志郎「白雪草」も含まれた13作品でした。
しかし当日の番組サイトの情報には下地氏の2作品が消え、11作品のみとなっていました。
松丸アナが読み上げた内容によると、下地氏が亡くなったことにより
「そのため今回の作品が応募要項の条件を満たさないため、
審査の対象とはなりませんでした。
しかし日本作詩大賞審査会で協議した結果、
下地亜記子さんのこれまでの経歴や貢献度を考慮し、
日本作詩大賞審査会特別賞を贈らせていただくことになりました」
女手一つで育てられたという息子さん、下地龍魔氏(40代くらい?)が、
下地亜記子氏の遺影を持って出演し、代理で受賞。
「ギリギリまで入院していて、この作詩大賞に何としてでも出たいと、
リハビリを頑張って、美容院にも行くなどして、出ることを楽しみにしていた。
最後に特別賞をいただき、感謝しております。関係者の皆さん、そして
母の作った歌を聞いてくださるファンの方、ありがとうございます」
龍魔氏がそばで見守る中、北山たけしと増位山太志郎が歌唱。
▼日本作詩大賞審査会特別賞
下地亜記子
▼テレビ東京特別賞
林部智史
「あいたい」は林部智史自身の作詩。
2326篇の新人賞応募作品中から選ばれたのは…
▼優秀新人賞
彩ちかこ「飛騨の恋唄」 (さい・ちかこ)
▼最優秀新人賞
岸かいせい「船折瀬戸(ふなおりせと)」
愛媛県の水道局勤務。作詩家を目指して20歳でいったん上京したが、
父の死を機に帰郷。作詩家を志して活動は続けていた。38年。
水田竜子が出演して歌唱。(作曲は水森英夫氏)
▼日本作詩家協会作品賞
久仁京介「阿吽の花」(歌唱:島津亜矢)
ノミネートされてない作品から選ばれるものなのでしょうか?
島津亜矢が出演して「阿吽の花」を歌唱。
昨年の大賞が、久仁京介作詩・島津亜矢歌唱の「独楽」でした。
過去の大賞作品のVTRが流れる。
▼優秀作品賞
石原信一「心かさねて」
仁井谷俊也「霧の川」
▼日本作詩大賞
田久保真見「空蝉の家」
田久保氏、表彰状を受け取って、蚊の鳴くような声で「…びっくりしました…」
「こんな地味に作品に光を当てていただきまして、心より感謝申し上げます」
田久保氏は、日本作詩大賞大賞初受賞です。おめでとうございます。(^^)