2023年5月、井の頭公園へ あさみちゆき が歌うのを見に行きました。
あさみちゆきは、井の頭公園で路上ライブを始めたことがきっかけでデビュー。“井の頭公園の歌姫”と呼ばれ、以後も定期的に続けて2017年9月には200回を達成。
2018年(?)をもってしばらくお休みしていたのですが、昨年5月に不定期ながら井の頭公園で歌うことを再開。私はすぐにでも行きたかったのですがなかなか叶わず、今回ようやく行けることに。200回達成時以来なので、実に約5年半ぶりとなります。
アメブロを投稿しました。
『井の頭公園とラジオ出演などなど!』#アメブロ #あさみちゆき t.co/ZF8Rjs4VC1— あさみちゆき (@chiyukiasami) April 19, 2023
とはいえ、この日は朝から雨模様。事前の告知で、雨の場合は集まったファンの前でアカペラで少しだけ歌う、ということでした。「こりゃギターで歌うのは無理だろう…」。でも天気予報では、歌う予定の12~13時頃だけ降水確率が低くなっていたので、そこに望みをつなぎつつ傘を持って吉祥寺へ。待ってろよ井の頭公園!
こんなに広かったのか…?
しかし、告知されていたのは、同じ公園内とはいえ以前やっていたのとはまったく違う場所。吉祥寺駅から歩き、スワンボートに乗れる池を過ぎ、弁天池を過ぎ、森の小道を抜け…。行けども行けども、それらしき場所にたどり着きません。私の知っている井の頭公園は、ほんの一部でしかなかったのでした。
ほとんどひと気がない道を「え、本当にこの先にいるの…?」と不安になりながら、体感で15分ほど歩いたでしょうか、工事中の陸上競技場トラックの先、桜の木が点々と植わっている広い草っ原の一角に、そこだけ不自然な人だかりがいるのをようやく発見。雨は止んでいました。
ざっと80人くらい。赤いTシャツにジーンズ、ギターを抱えたあさみちゆきをファンの皆さんが囲み、立って聴いていました。車の音も街の喧騒も聞こえない、開放的で静かな空間。マイクも何も使わず、生ギターと歌、ファンと直接声を掛け合うやりとりだけが聞こえます。
Tシャツは20周年記念グッズのようです
歌われた曲目などは、ご本人のブログをどうぞ。
ameblo.jp/chiyuki-asami/entry-12802765879.html
♪お元気ですか お元気でしょうね お元気でいてください
(娘から愛をこめて)
最近誕生日を迎えた人に挙手してもらってから贈る、誕生日を祝う恒例の歌。久しぶりに聴いて、心に染みました。実際そういう年齢の方ばかりなのですが、あさみちゆきにとって、ファンの皆さんが親のような存在なのだろうと思います。ホントに、久しぶりに会った親戚同士のような親しい調子で会話がなされていました(笑)。そうそう、彼女の井の頭公園ライブといえばこんな雰囲気なのです。
途中ポツポツと降ってきて、ギターを濡らさぬようファンが傘をさしかける場面もありつつ、和気あいあいとおしゃべりしたり、一緒に歌ったりと、一時間ほどファンとの交流を楽しんでいました。歌い終えた後に握手会などはなかったものの、一人ひとりににこやかに声をかけ、挨拶を交わしていました。終わって10分もたたないうちに、ザーザーと本格的に降り始める雨。空も味方してくれたようです。
あさみちゆきは、「井の頭公園アートマーケッツ」に参加する“キャスト”の一員として登録しており、この公園でのライブはその一環。アートマーケッツとは、公園で大道芸人などがさまざまなパフォーマンスを行うことで、公園を核に人の賑わいを創出し、文化を発信することを目指すものです。
この4月にはデビュー満20周年を迎えました。現在は岩手県在住。家族との暮らしを最優先にしつつ、メジャーの場から一歩距離を置きながらもマイペースで音楽活動を行っています。彼女の人柄が、歌が、変わらず愛され続けていること。その活動の原点である井の頭公園で約束通り歌い続け、こうやって人が集まる。なんて素敵なんでしょう。
年内にまた井の頭公園で歌う予定だそうです。9月10日には横須賀で20周年コンサートを予定。その他にも各地でライブ活動を行っているほか、YouTubeチャンネルでさまざまな曲を歌っています。
・公式サイト
asamichiyuki.com/
2022年に井の頭公園で歌うのを再開した時の様子が動画にまとめられています。↓