counter

椎名佐千子×おかゆ(平成のおんなギター流し)が競演!「ドラマティックコンサート」

椎名佐千子×おかゆ

8月24日、東京都江戸川区のタワーホール船堀にて「椎名佐千子×おかゆwith万☆照と熱燗党 ドラマティックコンサート」と題されたコンサートが開催されました。

2001年デビューの演歌歌手・椎名佐千子と、「平成のおんなギター流し」として歌番組やカラオケバトル番組で活躍し注目されている「おかゆ」。BS11で放送中の歌番組「あなたが出会った昭和の名曲」出演をきっかけに親しくなったという二人による、初の競演コンサートです。

椎名佐千子×おかゆ チケット

双方のファンが集まった会場。幕が上がると、まず椎名佐千子とおかゆによる挨拶映像をステージ背景に上映。注意事項と、西日本の豪雨被害についてお見舞いコメント。
ここで「客席から撮影可。録音・録画は禁止」と発表される。まさかの撮影OKでした。
(スマホしか持っていなかったため画質がよくないですが、以下、せっかくなので控えめに撮った写真です)

ステージには既にバンドの楽器が設置されていましたが、ミュージシャンはおらず、まずは椎名佐千子が一人だけで登場。最新曲「舞鶴おんな雨」をオリジナルカラオケ音源で歌唱。

椎名佐千子×おかゆ

「今日を本当に楽しみにしていました。一生懸命歌を届けます!」

ここで椎名に呼び込まれ、サングラスと、イチゴとさくらんぼの模様を敷き詰めたような派手な柄のスーツの万照氏が登場。

万☆照こと野々田万照(まんてる)氏は、髙橋真梨子のバックバンド「ヘンリーバンド」のメンバーとして25年ほど活躍しているサックスプレーヤー。熱帯JAZZ楽団のメンバーでもあります。演奏だけでなく、作詞、作曲、編曲、歌、レコーディングなど、何でもこなす多才なマルチエンターテイナー。現在、おかゆの所属事務所の代表でもあり、おかゆのためにインディーズレーベルまで立ち上げています。トークもタレント並みに達者で面白いです(笑)。
万照氏は、ただバックバンドとしてここにいるのはありませんでした。今日の公演のために、椎名佐千子の演歌の持ち歌を5曲、まったく違った曲調にアレンジしてきたそうです。

「椎名さんが歌えるかどうかを考えずにどんどんアレンジしてしまって、作った音源を椎名さん側に送ってみたら、無事に『頑張ります』とOKの返事をもらったので。全部がガラッと変わっています。(サウンドが)ニューヨークへ行ったり、南の国へ行ったりします」

「海の男に惚れちゃった」「海峡エレジー」「おじぎ草」「哀愁日本海」

何風のサウンド、と表現すればよいのか分からないのですが、ボサノバ風、サルサ風、レゲエ風など、いずれも大胆すぎるアレンジでした。
おそらく万照氏がパソコンで、編曲・打ち込み・録音まですべて一人で制作したのであろう音源を流しつつ、ステージ中央で椎名佐千子が歌い、万照氏は後ろでサックスを吹く形。オケ音源といえどクオリティは高く、さらに万照氏のサックスの生演奏がのると、グッと雰囲気が出てオシャレな印象になるのでした。
ただしリズムが複雑になっているため、椎名もやや歌いづらそう。当然、観客も手拍子がしづらそうです(笑)。

椎名佐千子×おかゆ 万照

もう一曲、「出船桟橋」は、2人が並んでステップを踏みながら、レゲエ風のアレンジで踊りながら、でした。正統派演歌がこんな曲調になるとは!

ここでようやくバンドメンバーが登場。ドラムとギターはおらず、左からパーカッション(北沢マロ)、ベース(小川真司)、サックス(万☆照)、キーボード(小松崎純)。派手な衣装の万照氏以外は、ムード歌謡っぽい水色のジャケット(襟は黒)で統一。

昭和の名曲をバンド演奏にのせて、椎名が歌います。
「雨の御堂筋」欧陽菲菲(シンコペーションを多く加えた、原曲よりもスピーディーなアレンジ)、「傘がない」井上陽水「小樽運河」都はるみ(ジャズ風のほぼ原曲通り)、「アカシアの雨がやむとき」西田佐知子(南国風の軽快なアレンジ)。

ここで椎名佐千子はいったん退場。

万照氏がバンドを紹介。「万☆照と熱燗党」は、ヘンリーバンドの中の酒好きの4人によるユニット(?)だそうです。
ここで、インスト曲「駄菓子屋かねまつ」を演奏。万照氏の出身地(?)・岐阜にある駄菓子屋さんをテーマに作ったもの。ミドルテンポのバラードでした。

さて、水色のドレスに着替えた椎名佐千子が、客席右側の入口から再登場。「早春慕情」を歌いつつ、観客と握手しながら通路を移動。ステージに戻って「終着ノサップ」「あなたのせいよ」「終着港」

椎名佐千子×おかゆ

休憩を挟んで第2部スタート。

幕が上がると、黒いドレス、ショートヘアーの女性が背を向けて、バーのカウンター風のイスに座っていました。髪形が違い過ぎてすぐには誰だか分かりませんでしたが、それはやはり椎名佐千子でした。(髪はウィッグ)
店のママということのようです。短い芝居が始まります。そこへギターを持って入ってくる流しの女。第二部でやっとおかゆ登場です。

こんな歌はいかがですか、と「酒場にて」(江利チエミ)。

おかゆと椎名佐千子は、BS11「あなたが出会った昭和の名曲」の番組ロケで浅草の街を二人で歩いたのがきっかけで仲良くなったそうです。マルベル堂には、その時に撮影した二人のプロマイドが売られているとのこと

この8月に発売された、椎名佐千子「舞鶴おんな雨」の新装版CD(浪漫編)に、新たなカップリングとして、この二人が歌う「お赤飯の唄」が収録されています。C/Wとはいえ、おかゆとはレコード会社も異なるのに、このデュエットがスピーディーに実現したことは正直驚きです。

2人で「東京ブギウギ」「恋のバカンス」を歌唱。

椎名佐千子×おかゆ
椎名佐千子×おかゆ

椎名佐千子が退場。ステージ中央にスタンドマイクが準備され、ここからはおかゆ一人のステージです。

札幌生まれ。髙橋真梨子が大好きだった母はおかゆが17歳の時に他界。母の夢だった歌手を目指して、2014年1月から「流し」としてスナックをまわり始めた。初日は32軒連続で断られた…等と自己紹介。
「いま後ろでサックスを吹いている万照さんは、私の事務所の社長です」
おかゆ自身も母の影響で髙橋真梨子の音楽が大好き。そのバックバンドを務める万照氏と巡り会ってプロデュースしてもらうことになったのですから、人生分からないものです。人間、やりたいことへ正しく努力していれば、出会うべき人には出会うものなのでしょう。

彼女の代名詞的なオリジナル曲「おんな流しのブルース」

椎名佐千子×おかゆ

雨をテーマにした2曲をカバー。「雨のバラード」「あなたのブルース」
そしてオリジナル曲「82回目の春」「オトナのワカレ」「雨ニ濡レテ」

椎名佐千子が、赤い着物に着替えて再登場。
それぞれ、女の世界を歌で表現しようということで、おかゆは「紅とんぼ」(ちあきなおみ)。一人芝居風に、1番の歌詞を、店のママのセリフのように語ってから歌へ。
椎名佐千子は「梅川」。長尺の、島津亜矢の歌謡浪曲(台詞入り)を熱演。さらにオリジナル曲「晩鐘」

無人になったステージで、「お赤飯の唄」PVが1コーラスだけ上映されます。

PVの中でも着ていた、白地に大きな水玉の浴衣姿に着替えて、おかゆが一人でギターを持って再登場。
「お赤飯の唄」のサビの「♪ホレサッサ ホレサッサ」の振り付けを、丁寧に観客にレクチャー。両手を下に、下に、上に、上に…。何度か練習。あとは椎名佐千子が着替えて出てきて、二人で「お赤飯の唄」を歌うのかと思いきや…。ここから思わぬ展開に。

一人でステージ上にいるおかゆに向けて、突然、影ナレーションで椎名佐千子の声が。
「おかゆさーん! 今日は会場にゲストがいらっしゃってます!」
客席後方から男性が歩いてきてステージへ。それはなんと、徳光和夫氏。

椎名佐千子×おかゆ 徳光和夫

おかゆは勉強のために、出演者でもないのにBSジャパン「徳光和夫の名曲にっぽん」の収録現場へ何度も見学へ行っていたそうで、徳光氏とももちろん面識があるようです。徳光氏は「まだ未熟な所はあるけれど、歌い込んでいけばきっとよくなる!」とおかゆの歌を褒めつつ、ここで、おかゆも知らなかったVTRが上映されました。

詳しい説明はここでは省きますが、過日おかゆが、とある番組用だと言われて、人形町で流しのロケ撮影をしていたもの。
実はそれは非常に手の込んだドッキリで、重大発表をするための壮大な前フリだったのでした。VTRの中から、椎名佐千子がフリップを持って説明し、「徳光和夫の名曲にっぽん」で、椎名佐千子が務めているアシスタント司会(5代目)を引き継いで、おかゆが6代目のアシスタント司会に決定したことを告げました。

浴衣に着替えた椎名佐千子が登場。椎名は、これまでお世話になった「名曲にっぽん」番組スタッフへの感謝を述べるとともに「おかゆちゃん、頑張って!」とエールを。
突然すぎる展開に、おかゆは事態がよく飲み込めない感じで、涙をこぼしながら、しばし茫然(笑)。アシスタント司会抜擢という大きな仕事を任せられたおかゆに対し、会場は「おめでとう!」の掛け声や拍手に包まれました。

まだ信じられない様子のおかゆも気を取り直して、二人で「お赤飯の唄」。観客も振り付けを一緒にやって大盛り上がりです。

椎名佐千子×おかゆ お赤飯の唄

「私も、ちょっとだけ先輩として、おかゆちゃんの成長を見守りながら頑張るので、これからも仲良くしてね!」
「私も、歌の道を、一生懸命歩いていきます…!」

最後に椎名佐千子の曲「あなたと共に」を、二人で一緒に歌唱し、幕を閉じました。

演歌を大胆にアレンジしてしまう万照氏の才能のすごさ、
さまざまな表情を見せつつ観客を引き込む椎名佐千子の実力、ファンの熱い声援、
数々の昭和の歌謡曲を歌いこなし、着実に活躍の場を広げているおかゆの頼もしさ、
そして何より、椎名佐千子とおかゆの絆を感じたコンサートでした。

椎名佐千子×おかゆ 花

関連記事

最近の投稿

houkoudouのツイート

ページ上部へ戻る