第70回NHK紅白歌合戦 出場者発表 演歌・歌謡の出場歌手は顔ぶれ変わらず
・第70回NHK紅白歌合戦 出場歌手
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紅組 | 白組 |
aiko(14) いきものがかり(11) 石川さゆり(42) AKB48(12) 丘みどり(3) 欅坂46(4) 坂本冬美(31) 椎名林檎(7) 島津亜矢(6) Superfly(4) 天童よしみ(24) TWICE(3) 乃木坂46(5) Perfume(12) 日向坂46(初) Foorin(初) 松田聖子(23) MISIA(4) 水森かおり(17) LiSA(初) Little Glee Monster(3) |
嵐(11) 五木ひろし(49) Official髭男dism(初) 関ジャニ∞(8) Kis-My-Ft2(初) King & Prince(2) King Gnu(初) 郷ひろみ(32) GENERATIONS(初) 純烈(2) 菅田将暉(初) DA PUMP(7) 氷川きよし(20) 福山雅治(12) Hay!Say!JUMP(3) 星野源(5) 三浦大知(3) 三山ひろし(5) 山内惠介(5) ゆず(10) |
【特別企画?】 AI美空ひばり「あれから」 |
※50音順・カッコ内は出場回数
「紅白」初出場は日向坂、Foorin、LiSA、ヒゲダン、キスマイ、King Gnu、ジェネ、菅田将暉t.co/28hqXtlbnQ
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— 音楽ナタリー (@natalie_mu) 2019年11月14日
演歌・歌謡界からは石川さゆり、丘みどり、坂本冬美、島津亜矢、天童よしみ、水森かおり、五木ひろし、純烈、氷川きよし、三山ひろし、山内惠介の出場が決定。初出場の歌手はおらず、増減もなく、結果的に昨年と同じ顔ぶれになりました。
純烈は、連続2回目の出場を決めました。昨年、念願の初出場を実現した直後にメンバーの不祥事が報じられ、5人だった純烈は4人に。世間的にはややダーティーなイメージが付きながらも、それを払拭するように、メディアへの出演機会が減ることはありませんでした。同時に、信じられないほどのハードスケジュールで日本全国を飛び回り、ステージの大小を問わず着実にこなした結果、再び出場を勝ち取りました。ある意味、初出場を決めた時と同じくらいの重みがあるのではないでしょうか。本当におめでとうございます。
竹島宏は「夢の振り子」がNHKの時代劇ドラマ「大富豪同心」に主題歌に起用され、NHK歌番組にも多数出演。踊りながら歌う、というスタイルをさらに浸透させました。11月には渋谷を中心に大々的に広告展開も行いましたが、初出場ならず。
杜このみも、新曲「王手!」の題字を加藤一二三に書いてもらったことや、10月になって高安関との婚約を電撃発表するなど、話題づくりに努めていた感がありましたが、初出場はなりませんでした。
よく言われている、紅白への選出基準の一つに「NHKへの貢献」というものがあります。とはいえ、よく紅白のプロデューサーが口にする選考理由は「今年の活躍」「世論の支持」「番組の演出・企画に沿うこと」であり、「貢献」については実は明言されていません。
とはいえ、演歌・歌謡界に限って言えば、紅白に初出場する歌手には、必ず「前兆」があります。その年に「うたコン」への出演回数が急増したり、「のど自慢」に短期間で複数回ゲスト出演する、といったことがそれにあたります。それを分かりやすい言葉にすると「貢献」になるのかも。言い換えると、それらの番組に出たこともない歌手が、いきなり紅白に初出場することはありえないわけです。
毎週火曜放送の「うたコン」は、幅広いジャンルの歌手・アーティストが出演するのが魅力の歌番組です。しかしながら近年、そこに出演する演歌歌手は紅白常連レベルの歌手によってほとんど占められているような印象があります。つまり、出る人はひたすら出続けるのに、それ以外の人はまったくと言っていいほど出ないのです。特に中堅以上の歌手はチャンスを与えられず、これでは「貢献」する機会すらないということになります。
各レコード会社の新人歌手をお披露目したり、歌手が新曲を披露したりできる場は、完全に「ごごウタ」や「新BS日本のうた」に移ってしまいました。そこすらも限られた枠である上、出られたとしてもわずかな出演時間に何らかの爪痕を残すしかないのだとすれば、それはかなり遠回りで、かつ、分の悪すぎる賭けではないでしょうか。「歌謡コンサート」に出て新曲を歌えば、翌日からCDの売上げが必ず急上昇する…そんな時代は、残念ながら完全に過去のものとなってしまいました。だからこそ、売れている歌手ですら必死で何度も出ようとするのかもしれません。
夢のないことを書くと、私は以前から、「紅白」の出場者選考はセールスや実績が総合的に評価されるのではなく、「決定権を持つ誰かの意志や、事務所の力関係によって決まる番組である」と割り切っています。それでも出場者発表の時はドキドキしますし、放送当日は豪華な顔ぶれや演出をワクワクしながら楽しみに見ていますが。
ただ、社会現象と呼べるほどのヒットを出せた場合でもない限り、「出場できるかも?」と過度に期待することはしなくなってしまいました。セールス実績や知名度でいえば、ポップスやアイドルやアニソンにだって、演歌をはるかに上回るたくさんのファンがついていて「初出場してもおかしくない」アーティストはたくさんいるのですから。
「AI美空ひばり」についてはまたあらためて別の機会に書きます。
さて、昨年出場していて今回出場しないのは、あいみょん、DAOKO、西野カナ、松任谷由実、EXILE、Suchmos、三代目 J Soul Brothers、SEKAI NO OWARI、Sexy Zone、YOSHIKI feat. HYDE、宮本浩次、米津玄師、サザンオールスターズ。今年2月に活動休止した西野カナはともかく、あいみょんは今年も出られると思ったんですけど…。
ただ、NHKは後出しで出場アーティストを発表していくのが常ですから、スピッツが出場することを期待しています。