川野夏美の魅力全開! 東京で約9年ぶりのコンサート


7月29日、東京・浅草公会堂で川野夏美がコンサートを開催しました。

東京でのコンサートは約9年ぶり。会場は2階席の後ろまでぎっしり観客で埋まり、
久々のコンサートに向けてファンの期待感に満ちていました。

この日の東京は、空は曇っていたものの、かなり蒸し暑い日。
コンサートの告知ポスターにもあるように、隅田川花火大会の開催当日で
いつも以上に人出が多く、昼間の時点で既に浅草周辺には浴衣姿の人たちが多く集まっていました。

<第一部>
予定時刻を10分ほど過ぎた15:40頃、開演。客電が落ちると、外の暑さを忘れさせるように
涼しげな風鈴の音や雷の音がSEで流れ、観客の意識を別世界に誘います。

「皆さんこんにちは!川野夏美です。今日も元気いっぱい歌います!」

生バンドの演奏と共に幕が上がると、ステージ中央に設けられた階段の最上部に立った
川野夏美の姿が。淡い水色の肩出しドレスで登場です。

10人編成バンドの迫力ある演奏ののせ、まずは「女の空港」「九官鳥」「雲母坂」

客席からは矢継ぎ早に「なっちゃん!」「なつみちゃん!」と熱い声援が。
それに圧倒されつつ、笑顔で挨拶。

「暑い中ようこそお越しくださいました。川野夏美です!
 東京でのコンサートは約10年ぶり。幕が上がって、私と同じくらい
 今日の日を楽しみにしてくださっていた皆さんの熱気を感じました。
 私自身も楽しみながら歌います。どうぞ最後までよろしくお願いします!」

続いて「夜桜しぐれ」「じょっぱり」、デビュー曲「あばれ海峡」

司会の小池可奈(以下コイカナ)さん登場。
「夏美ちゃんがデビューした時は、なんて口の大きな人なんだろうと思いました(笑)。
 私と同じ大分出身ということで、なんて田舎者が出てきたんだろうと」

コイカナさんの、長い付き合いと愛情ゆえの、少し毒を含んだトークに会場が沸きます。
今の気持ちを聞かれた川野、

「開演前、もう心臓がバクバクしていました。口から心臓が出るってよく言いますけど、
 心臓どころか、もう全部出てきそうでした(笑)。でも、皆さんのお顔を見たら勇気が出ました」

コイカナさんはなんと、彼女がデビューを決めたオーディション決勝大会の時にも
司会をやっていたそうです。

「グランプリが決まって、私が名前を読み上げた瞬間、驚きで声も出せずにいた本人より前に
 客席から『ヤッターー!』と声が。夏美ちゃんのお父さんでした(笑)。
 今日はお父さんやご家族も会場にいらっしゃっているそうです」

Natsumi名義で発表した、母と娘の絆を歌った感動のバラード「紙のピアノ」

いったん川野が退場した後、コイカナさんが
「ファンの皆さんはよくご存知のように、夏美ちゃんはとても絵がお上手。
 最近は仕事でご一緒した方の似顔絵をよく描いています」
と紹介。ステージの後ろに、似顔絵イラストが映し出されます。

北島三郎、三山ひろし(けん玉姿)、小堺一機、モト冬樹、
SHELLY、中山秀征、山田邦子、鳥羽一郎…。
そして後日放送される番組の中で描いたという、初公開のキム・ヨンジャ。

川野が白いドレスに着替えて登場。コイカナさんと、似顔絵についてのトークに。
描く時は、まず輪郭から描き始めるそうです。

「歌い手さんとかタレントさんの場合、本人を前に描くことはなかなかできないので
 写真や動画を見ながらですね。口の動きとか、特徴を見つけると
 (似せるポイントとして取っ掛かりになるので)ヨシッ!と思います」

そして、つい4日前の7/25に、NHK「うたコン」出演時に披露した
川野夏美&天童よしみの夢の2ショット似顔絵イラストも。

「最初は天童さんだけの似顔絵を描こうとしたんですけど、せっかくご一緒するので
 私も一緒に描いて、夢の共演という形に。妄想のステージです(笑)」


終演後、ロビーに飾られていたものを撮影。色紙などに、自分をマンガっぽくキャラクター化したものをよく描いていますが、ここまで写実的に自分の似顔絵を描いたのは、実は大変珍しいはず。

そして最後にもう一枚。
今日のコンサートのために描いたという、作曲家・弦哲也氏の似顔絵。
彼女が描く似顔絵はどれも、顔がメインで、それに小さく身体がくっついている形なのですが…。

「これ、弦先生、足が短いんじゃないの?」
「(焦って)違います、イスに座ってギターを弾いてるところです」

ここで、ゲストの弦哲也氏が紹介され、拍手で迎えられます。白いジャケット姿。
歌謡界の歴史に残る数々の大ヒット作品を生み出しているのはご存知の通り。川野夏美にも
多くの作品を提供しており「ドラマティック演歌」路線を作った原動力となった人です。

「川野夏美は、いろいろな引き出しを持った歌手。どんな曲調を歌わせてもそれぞれに
 夏美節(なつみぶし)を持っている。だからこの19年間、どんな歌を歌わせようかと、
 作詞・作曲する者たちは皆、いい意味で悩まされてきたと思う。
 歌手としてまだ完成しておらず、発展途上にあり、これから大きな花を咲かせる。
 それを近くで見られるのはうれしい。私のよき相棒、作詞家の故・吉岡治さんも
 『夏美はいいね。きっと世に出るよ』とよく言っていた」(弦哲也氏)

川野と弦氏、ステージ中央に並べられたイスに腰かけて、弦氏のギター伴奏で歌います。

ジャズっぽい雰囲気が特徴の「小樽運河」(都はるみ)。弦氏がコーラスも付けます。
嫁に行く娘と、その父の気持ちを歌った「幸せの子守唄」(水森かおり&弦哲也)をデュエット。
「幸せの~」を歌っている間に思わず泣いてしまったようで、
コイカナさんが持ってきたハンカチで涙を拭う川野。

「今日は夏美ちゃんのお父さんも来てらっしゃるそうですけど、
 僕も、自分を夏美ちゃんの父親だと思っているんです。
 いつかこういう(結婚する)日が、夏美ちゃんにも来るんだろうなと。
 でも僕としては、その前に、まず花を咲かせてほしい」(弦哲也氏)

映画のような情景が浮かぶ歌を、ということで提供してきた
「ドラマティック演歌」と呼ばれる作品群の一つであり、
カラオケ人気が高く、川野の存在感を一段を高めた「悲別~かなしべつ~」を。

歌い終えて、弦氏と川野が握手をしたところで幕が下り、第一部が終了です。

<第二部>
15分の休憩の後、第二部。

幕が上がると、黒地に赤や黄色の花火のような柄の浴衣(?)で登場。真っ赤な帯、白い飾り帯。
「夏のお嬢さん」(榊原郁恵)、「あー夏休み」(TUBE)と、ノリのよい楽曲を
キュートな振り付きで歌い、大いに盛り上げます。どうやら夏ソングコーナーのようです。

いったんステージ脇に引っ込んだと思ったら、ドレスに早変わり!
麦わら帽に、黒いキラキラしたドレス。スカートの裾には大きな黄色い花びらが
グルリと付いており、その姿はまるで、ひまわりの花そのもの。
イヤリングやブレスレットもひまわりのデザインのようでした。

「フラワー」(KinKi Kids)、「涙の太陽」(安西マリア)、「ヴァケーション」(弘田三枝子)。
特に「ヴァケーション」では、わりと激しくダンスしながら歌い、
飛び跳ねたり、ポーズを決めたり。元気でお茶目な川野の魅力全開となりました。

少し息を切らせながら、

「こんなに歌って踊ったのは、一昨年の上砂川の盆踊り以来です(笑)」
「『夏のお嬢さん』を歌うので、ビキニにしようかと考えたんですが、
 いろんな事情で、やっぱり服を着ることにしました(笑)」

「今日は隅田川の花火大会もありますし、今日を、夏の日の思い出に
 していただけたらと思います。皆さんも一緒に歌ってください」

と呼びかけ、「夏の思い出」(唱歌)。
♪夏が来れば思い出す… と、客席と合唱。

夏ソングコーナーが終わり、ステージ脇に引っ込む直前に
クルンと一回転し、ひまわりドレスをフワリとさせるお茶目なサービスも(笑)。

ナレーションで、バンドメンバー紹介。ちなみにバンマスはピアノの方でした。

鮮やかな色の、真っ赤なサテンっぽい肩出しドレスに衣装替えして登場。
頭にも赤い花のコサージュ。

北海道を舞台にした「江差恋唄」「利尻水道」を。

コイカナさんが出てきて、最前列のファンが持っている、大きな横断幕を紹介。
後ろのお客さんには見えないので、可奈さんがその文字を読み上げます。

ここでプレゼントタイムに。誕生日(7/25)を過ぎたばかりということもあって、
コンサート開催および誕生日をお祝いするため、ステージ下に多くの行列ができました。
赤いドレスのままステージのフチにしゃがみ(※この姿勢、意外と大変だと思います)
待っているお客さんにも気を遣いつつ、一人ひとりに丁寧に対応する川野。

「この曲で、新しい自分に出会えた気がします」と前置きし、
最新曲のC/W「歌手~singer~」

「東京でコンサートを開かせていただくのは、一つの目標でした。
 こんなコンサートを開けるなんて、デビューした時は想像もしていませんでした。
 本当に自分は幸せ者だなと思います。
 今日はコンサートの最初からずっと、幸せを噛みしめています。
 亀の歩みではありますが、これからも心を込めて、皆さんに歌を届けていきます!」

最後に、最新曲「オホーツク海岸」を。哀感たっぷりに歌い上げました。

歌い終えると、後奏が終わらないうちにステージから引っ込み、
バンドの演奏が続きます。演奏にのせてバンドメンバーが手拍子を促し、そのままアンコールへ。

白いTシャツ、水色デニムっぽいジャケット、
紺のジーンズ、白いヒールという少しカジュアルな衣装で登場。

アンコール一曲目に歌ったのは…。

「浅草キッド」(ビートたけし)

力強いバンド演奏にのせ、少しドスをきかせた声の男歌。
思いもよらぬ意外な選曲に、唸ってしまいました。
あぁ、ここはまさに浅草だった…と思い出させるとともに
かつてビートたけし自身が浅草で芸人として夢を追った姿を描いた歌詞に、
いまだ道半ばの彼女の歌手人生が重なって、個人的に、この日最もジーンときた瞬間でした。

「アンコール、ありがとうございました! 手拍子で、皆さんの気持ちが伝わってきました。
 今日のこのコンサート、自分にとってステップアップできる時間をいただきました」

最後の曲は、「残波の月」

「暑い日が続きます。どうか皆さん、お体に気を付けて。またお会いしましょうーー!」

元気に手を振って閉幕。終演後は、ロビーで握手会を実施。長い行列ができていました。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

特徴的だったのは、客席からの声援に、太く低い感じの男性の声がやたらと多かったこと。
本人も冗談ぽく「…怒ってるんですか?」と言うほど(笑)。
もちろん、他の歌手と共演するイベントや公開番組等でも、こういった声援は必ずあり
雰囲気を盛り上げるとともに歌手の緊張をほぐしてくれるものですが、さすがはソロコンサート、
熱烈な声援が、これだけ大勢集まっているのは珍しく、ちょっとした迫力がありました。

東京でのコンサートは、2008年9月にヤクルトホールで行った10周年記念コンサート以来、
約9年ぶり。筆者は9年前のステージも見ていますが、今や若手演歌歌手の中で
確固たる地位を築いてる彼女が、こんなにもコンサートをやっていなかったことに
驚きを感じると共に、貴重な晴れの舞台を見ることができて、感慨深いものがありました。

今回は、デビュー初期のパンチをきかせた曲はあまり歌われず、
ここ5、6年にリリースした、いわゆるドラマティック演歌シリーズとなる
哀感とスケール感のある楽曲が中心。声と表情で切なさを表現し、泣かせる、
そんな大人の演歌が似合う女性歌手へと確実に成長していること感じさせました。
とはいえ、声量や声の伸びはやはり素晴らしく、浅草公会堂という大きな会場で
久々にリミッターを外したボーカルを堪能できた、という印象です。
彼女自身も気持ちよく歌っていたに違いありません。

今年は、東京・銀座、大阪、名古屋でライブを行うなど
通常のキャンペーンやファンクラブイベントとは別のステージを、意欲的に行っていた川野夏美。
アニバーサリーイヤーでもないこのタイミングでホールコンサートを行ったのは
来年の20周年にさらに大きな事をやる、あるいは勝負をかける布石なのでしょうか…?

昨年あたりから似顔絵・イラストの上手さにスポットが当てられて話題になっている中、
それだけではない、誰からも愛される川野夏美の人柄と歌唱力が
さらに多くの人に認められることを願ってやみません。

バラエティ豊かな衣装は、オフィシャルブログに載っているステージ写真をご覧ください。↓

・川野夏美 オフィシャルブログ なつみっ記。 「浅草公会堂コンサート!」 (2017/07/30)

・川野夏美が鳥羽一郎、天童よしみらの似顔絵披露 日刊スポーツ

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