・小堺一機 “予定調和”な生番組に苦言「何かあったほうが面白い」
「ごごナマ」は、4月3日(月)からスタートする
NHK総合の昼の時間(13~16時?)の、月~金の帯番組。
生放送で、月~木は船越英一郎、美保純、阿部渉アナが司会を担当。
金曜だけ内容が異なり、13~15時は大阪から、そして15時からは東京からの放送に切り替わり、
NHK放送センター内の「ふれあいホール」から公開生番組として送るのが「ごごウタ」。
この日(3月17日)、まだ「ごごナマ」はスタートしていないのに
「ごごウタ」だけ先行して始まるという、変則的な形で第1回が放送されました。
初回のゲストは伍代夏子、瀬川瑛子、椎名佐千子、出光仁美、
野村美菜、氷川きよし、美川憲一、黒川真一朗、エドアルド。
司会は小堺一機。演歌・歌謡曲の歌手が出演し、全員がひな壇に座ってトーク。
出演歌手はそれぞれ新曲を歌うのが特徴のようです。
「新曲を歌う」なんて、当たり前のように読めますが
「うたコン」も「新・BS日本のうた」も、特に若手歌手は出演機会が極めて少ないうえ、
出演できても昭和の名曲のカバーを歌うのみで(それも歌手として重要な仕事ですが)
自分のオリジナル曲を歌えないことのほうが多いのです。
50分番組なのに9人もゲストが出て、しかも歌う前に割と長めにトークの時間が。
生放送だけに「全員歌えるの? 時間足りるの?」とハラハラしながら見ましたが
皆2コーラス歌いつつ(演奏はカラオケ音源)、さすが小堺一機さん、
しっかり時間内に収めて進行していました。塚原愛アナは主に曲紹介だけを担当。
小堺さんは、手元のプロフィール資料を見つつ「○○さんといえば、~なんですって?」と
あらかじめ用意してあったエピソードを聞き出すのが主な流れでした。
それでも、ただのプロフィールにすら面白おかしくツッコミを入れることで
知名度が低いうえ、優等生的なトークに終始しがちな演歌歌手をうまくイジって
笑いを取ってくれるのは、さすがバラエティ番組で数十年のキャリアを持つタレントさんです。
どんなに演歌・歌謡に詳しい人であったとしても、
アナウンサーや、音楽評論家などが司会をやったらこうはいかないでしょう。
美川さんクラスの歌手にツッコミを入れるのは、若手芸人には無理ですし。
従来の歌番組にはないノリを感じました。
セットや照明も、さすがNHK、「うたコン」ほどではないものの立派なものでした。
ただ、うたコンのように夜の雰囲気を感じさせるものだったので
昼間のテレビで見るにはちょっと違和感がありました。
とはいえ、演歌自体が夜をイメージさせる曲が多いので、それに合わせるならば当然ですかね…。
「のど自慢」のような白基調のセットだと、曲の雰囲気が出ないかも。
公開番組なので、観覧募集をしています。ただ客席数が少なめに見えたので(150人くらい?)、
平日昼とはいえ競争率が高くなるかもしれません。
次回放送の予定や、観覧応募ページへのリンクは番組サイトからどうぞ。
・NHK「ごごナマ ごごウタ」
www4.nhk.or.jp/P4332/